コロナが蔓延してから、社会や周囲の環境もかなり大きく変化しましたね。
みなさんにも色々な変化があったでしょう。
おそらくあまり良くない変化や、望まない変化もあったことでしょう。
そんな社会変化以外にも、色々なことで悩んだり、辛いと思っている人もいるでしょう。
私も前はとにかく辛くて辛くてたまらないという時期もありました。
でも今はたくさんの読書をして色々な考え方を知ることで、とにかく辛くて仕方がないと思うことは無くなりました。
今回紹介する本『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』もそう思えるようになったきっかけの本の一つです。
そこで今回はこの本の超要約と学びポイントとレビューを紹介します。

「さとり」なんてひけたら苦労しないし、そもそもなんか怪しい・・・
そう思ってしまう気持ちもとてもわかります。
しかしこの本はなるべく「宗教色」を取り払って書かれているので、何か特定の宗教を勧めるものではありません。
むしろ単純にいろんな人の「生き方」の参考になるような広い射程を持った本で、内容も「質問」と「回答」という対話形式で書かれているのでとても読みやすいです。
本書での「質問」も、さとりなんて「怪しい!」とか「そんな馬鹿な!」みたいに思う人からのクリティカルな質問なので、同じく「さとり」自体に批判的な人も面白く読めると思います。
- とにかく辛いなと感じている人
- 悩みがたくさんある人
- 心を安定させたい人
- さとりに興味がある人
- さとりなんて嘘じゃんと思っている人
本当に「さとり」をひらくことに興味がある人も、そうではない人も面白く読める内容になっています。
この記事を書いた人


『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』超要約
超要約:徹底的に「現在の今この瞬間」に在ることで「さとり」はひらける
徹底的に「現在という今この瞬間」に在ることで「さとり」はひらける
みなさんは今辛いと感じていますか?
でもそれは本当に「今この瞬間」が辛いからでしょうか?
実はその「辛い」と思っている内容は「過去」のことであったり、「未来」のことだったりしませんか?
確かに今の「状況」的に辛い場合もあるでしょう。
例えば借金があったり、大切な人を失ったりしてとても悲しかったり。
でも「今この瞬間」のことだけを考えてみるとどうでしょうか?
ただ「今この瞬間」にだけ集中してみてください。
「今この瞬間」にだけ集中するコツも色々あり本書でも様々に紹介されていますが、一番簡単で手っ取り早いのが自身の「呼吸」に集中することです。
これはよく「瞑想」でも使われる方法ですね。
目を閉じて自分の「呼吸」に集中してみましょう。
それでもあれこれ考えてしまい、うまく呼吸に集中できない場合は「呼吸」の数を数えてみましょう。
「今この瞬間」の呼吸だけを感じるのです。
上手に呼吸に集中し、完全にただ「今」に在ることができれば、そこには「辛さ」はないはずなんです。
というのも、「今この瞬間」だけに集中するとしつつ、同時に「辛い」と思うことはできないからです。
確かに「今」に集中し、「呼吸」の数を数えることに集中していたら他のことを考えることはできませんよね。



でもそんなの「辛い」ことの何の解決にもならないじゃん。
確かに「今この瞬間」に集中することだけでは、あなたの借金を返すことはできませんし、大切な人も帰ってきません。
しかし、呼吸に集中している「今この瞬間」に同時に実際に「辛い」と感じることはできますか?
自分の呼吸の数を数えながら、辛さを感じ続けることはできますか?
もし「できる」ならば、それはうまく「今」に集中できていない証拠です。
おそらく「借金をどうやって返そう・・」というように未来のこととか、「あの人とこんな素敵な思い出があったのに・・・」というような過去のことを考えてしまっているでしょう。
しかし、そのように未来や過去のことを色々考えても無駄です。
「過去」も「未来」もない、「今」しかない
これは一見当たり前のことすぎて何を言っているのか逆にわからなくなってしまうような事実です。



いやいや、だから「過去」とか「未来」があるじゃん!
確かに「過去」とか「未来」という言葉はあります。
でもそれは実際に「過去の時間」や「未来の時間」があることを示しているのではありません。
「過去」も「未来」も本当はどこにもありません。
あるのは「未来」を思い描いている「現在」であって、「過去」を振り返っている「現在」だけなのです。
不思議に思った方は、ちょっと考えてみてください。
みなさんはこれまで「今」以外に居たことはありますか?
私たちはいつだって「今」にしか居ません。
私たちが「過去」だと思っているものは「今」この瞬間にはありません。
実際にあるのはその記憶だけはないですか?
「未来」も今実際に存在しているわけではありません。
実際にあるのはその想像だけではないですか?
なので過去や未来のことをあれこれ悩んでも実は無駄なのです。
出来事自体に「良い」「悪い」はない



そうはいってもいろんな状況があるし、本当にどうしようもなく誰にとっても辛いケースなどもあるんじゃないの?
確かに世の中にはどうしようもなく「悲しいこと」や「悪いこと」があるように思えます。
しかし、実はこの世の出来事自体には「良い」も「悪い」もないのです。
それを「良い」とか「悪い」と判断するのはその人の「思考」だ、とこの本の著者は言います。
これは同じ出来事が起こっても、全く動じない人や、正反対の受け取り方をする人がいることを想像してもらえれば分かりやすいかと思います。
おそらく世の中の誰にでもどこでも妥当するような絶対的な価値基準などもないといえるでしょう。



でも病気とかで実際に体が痛んで「今この瞬間」に絶対的に辛い可能性だってあるよ!
確かに病気で実際に体が痛む場合は、多くの人が「現在」も苦しいと感じるかもしれません。
そういう色々な具体的な場合における「さとり」へと近づく方法も本書には書かれています。
病気の場合、恋愛の場合など具体的な例を出して記述されています。
詳しく知りたい方は是非実際に本をチェックしてみてください。
学びポイント
また、ここでは紹介しきれなかったこの本からの学びポイントをまとめてみると以下のようになります。
- 「今」に集中すると同時に「辛い」などの「思考」は不可能
- 徹底的に「今」に在ればさとれる
- 実は「過去」も「未来」もない、あるのは「今」だけ
- 全ては「今」この瞬間にある
- 「さとり」はその人の「外」ではなく「内」にある
- 実はすでに「完全」であり「本当の自分」は死なない
- 全てが一つにつながっている
- 「永遠」とは終わりがないことではなく、「時間」が存在しないということ
気になるトピックがあった方は是非実際に読んでみてくださいね。
レビューとまとめ
この本の原題は “The Power of NOW” です。
つまりこの本が一番伝えたいのは「今」が持つ力です。
この本は終始「対話形式」になっていて、しかも質問者は「さとり」に懐疑的な人ばかりなので、特にあまり宗教的ではない日本人でもかなりフラットに読むことができると思います。
対話形式なので文章も読みやすいです。
日々頑張っていると、ふとしんどくなることも多いですよね。
そんなときは、この本を思い出してゆっくりと「今」の呼吸だけに集中してみましょう。
さとりとは行かないまでも、全く何も考えない時間が一瞬でもあるだけでも、随分と心が楽になるのをきっと感じることができるでしょう。
これは最近では「マインドフルネス」という言葉でも有名ですよね。
呼吸法や瞑想のやり方は『最高の休息法』という本にも紹介されていて、こちらも大変面白い本です。
「さとり」にはならないにしても、仕事の効率化やマインドセットにも役立つので、やはり瞑想や呼吸は奥深いですね。
みなさんも是非、試してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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