
人に何かをうまく伝えるのが苦手だよー
仕事やプライベート、あらゆる場面でコミュニュケーションは必須ですよね。
でも自分の意見や伝えたいことをうまく伝えるのって中々難しい・・・。
きちんと伝えたいがために余計なことまで色々話しすぎてしまったり、話している最中に自分でも何を一番伝えたかったのかわからなくなってしまったり・・・
もっと大事なことだけうまく伝える方法が知りたいなーと思いますよね。
そんな方にオススメなのが、今回紹介する伊藤羊一さんの『1分で話せ』です。
- もっとうまい「伝え方」を知りたい人
- 人を動かす「伝え方」を知りたい人
- 人に思っていることをうまく伝えられないなと思っている人
- プレゼンでも使える「伝え方」のコツを知りたい人
学びポイント Pick!
この本はYahoo!アカデミア学長であり、株式会社ウェイウェイ代表取締役の伊藤羊一さんによる、大事なことだけ伝わる「伝え方」のコツがぎゅっと凝縮された本です。
伊藤さんはソフトバンクの孫社長にプレゼンを評価されるほどの「伝え方」の持ち主。
この本ではロジカルな左脳と感情的な右脳双方への働きかけで、最終的に聞いている人に動いてもらえるような「伝え方」のコツが紹介されています。
ここではその中でも特に重要だと思った学びポイントをピックアップしまとめていきます。
- 「話す相手」と「明確なゴール」を見極める
- ロジカルな構造[根拠と結論]とイメージ[たとえ話]を使って話す
- 無駄を省きわかりやすく
「話す相手」と「明確なゴール」を見極める
まず何かを「話す」「伝える」際には、必ずその「話す相手」と、その相手にどういう行動や反応をして欲しいかという「ゴール」があるはずです。
たとえば会社で上司に企画を通したい場合、話す相手は「上司」で、それを話す最後のゴールは「上司に企画をOK」してもらうことだと思います。
このように自分が「話す相手」や「ゴール」が決まっていると、どのように話せばいいのかがより具体的になり、話すための準備や戦略も明確にすることができます。
先ほどの例だと、その上司に企画をOKしてもらうにはどんな情報が必要か、どんな提案ならOKしてもらえそうかなど、そのための前もっての準備も明確になりますね。


ロジカルな構造とイメージを使って話す
本書によると、人はそもそもほとんど人の話を聴いていないのだそうです。
確かに一生懸命聞いていたつもりの話も、聴き終わった後にはすっかり忘れてしまっているということも多いですよね。
そこできちんとわかりやすくこちらの伝えたいことを理解してもらうには、人の左脳と右脳双方に働きかける必要があります。
ロジカルな構造で左脳に、イメージしてもらうことで右脳に働きかけます。
- ロジカルな構造→結論とそれを支える根拠(3つ程度)
- イメージ→結論や根拠のたとえ話や図解など
こうすると話の内容も構造的でわかりやすく、具体的なイメージも湧くのでグッと内容が頭に入ってきます。


無駄を省きわかりやすく
先ほども言ったように、人は人の話をほとんど聞いていません。
そうなるといかにシンプルに大事なことだけ話すかが大事になります。
たとえば「AとBどちらかを選んで欲しい場合」
「AとBならどちらがいいですか?」
と言われるのと、
「Aはここがいいんですが、〇〇というデメリットもあって、Bは〜がデメリットなのですがメリットもあって〜、色々検討してみるとおそらくどちらも引けを取らないほどいい選択肢ではあるので、どちらを選んでもらってもおそらく大差はないのですが、どちらがいいですかね?」
と言われた場合では、
ちょっと例が極端ですが、最初の質問の方がわかりやすいですよね。
後者は情報を詰め込みすぎて、結局一番いいたいことは何なのかがわかりにくくなっています。
著者は「1分」で話せないことは、何時間かけて話しても伝わらないといいます。
1分で話せるように無駄を省き、ロジカルな構造とイメージを意識して話を組み立てることが、伝えたいことだけをシンプルに伝える方法なのですね。


『1分で話せ』超要約
どんな話も1分で伝えられるように、話の結論と根拠を明確にし余計なことは省く。しかしイメージも利用できるとなお良い!
ロジカルな構造を明確にし左脳に訴えかけ、たとえ話などで右脳にも訴えかけ、余計なものを省くことで、シンプルに大事なことだけ伝わる話し方ができるわけですね。
本書にはここでは紹介できなかった話し方のテクニックやノウハウが他にもたくさん、実践例も交えて丁寧に紹介されています。
本書の内容はロジカルな思考そのものの形成にも役立つと思います。
とっても良い本なので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
まとめと感想
今まで話し方系の本も結構読んできましたが、この本はかなり面白かったです。
「伝える」にとどまらず、頭の良い論理的な考え方にも役立つ本だと思います。
私は大学院生なのでプレゼンをする機会はありませんが、学会発表などでもかなり活かせる内容だったと思います。
ちなみに、本書に影響され今回の記事では図解を作ってみました!
たしかに分かりやすいし、記憶にも残りやすそう。
読んでくれたみなさん的にはどうでしょうか?
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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