
伝え方の技術で同じお願いでもノーをイエスに変えることはできないのかな?
結論を先に言ってしまえば「100%イエスにすることはできないけれど、伝い方でイエスに近づけることはできる!」
だとしたら、その方法知りたくないですか?
100%ではないにしろ、少し言い方を変えるだけでイエスの確率があがるなら使わない手はないですよね。
好きな相手をデートに誘う、部下に仕事を頼む、夫に家事を頼むなど、人生においてイエスを引き出したい場面はきっと多いはずです。
その際に伝える技術があれば、相手もそのお願いに応えてくれるかもしれません。
そんなノーをイエスに変える技術を紹介しているのがコピーライターである佐々木圭一さんの『伝え方が9割』という本です。
- 対人関係をより円滑にしたい人
- ノーをイエスに変えたい人
- 伝える技術を学びたい人
- 頼みごとを成功させたい人
- 好きな人をうまいことデートに誘いたい人
- 人を惹きつける言葉のテクニックを知りたい人
この本では「ノーをイエスに変える伝えかたの技術」と、人を惹きつける「強い言葉の作り方」がわかる!
本記事ではこの本の学びポイントをまとめ、その後にこの本を一言で超要約します。
この記事を書いた人


学びポイントまとめ
この本では「ノーをイエスに変える技術」と、コピーライターとして培った人を惹きつける「強い言葉の作り方」が紹介されています。
今回はその中で「ノーをイエスに変える技術」における学びポイントを簡単にまとめていきます。
人を惹きつける「強い言葉の作り方」が知りたいという人は是非本書をチェックしてみてくださいね。
- 相手の好きなことを利用
- 相手の嫌なことを回避させる
- 選択してもらう
- 相手の認めらたい欲を満たす
- 「ここだけの話」あなただけ特別限定
- 「一緒に」と提案
- 先に感謝
1・相手の好きなことを利用
たとえばデートのお誘いをする場合を考えてみます。
その場合にお誘いの成功率を上げるのに「相手の好きなことを利用」できないかをまず考えます。
相手が「イタリアンが好き」な場合、ただ「デートしませんか?」と誘うより「美味しいイタリアン食べに行きませんか?」と誘うほうが成功率が上がるというものです。
このテクニックは女性の一人として私も納得の方法です。
というのも単にデートに誘われたとしたら、どこに行くかもわからないし、その人に恋愛的に好意を持っていなければ断ってしまう可能性が高いです。
一方自分が好きな「イタリアン」に誘われた場合、それが事実上デートになるにしても「イタリアン」自体に行きたいので、そのお誘いにも喜んでご一緒させて頂くかもしれません。
変にデートだと意識しないのも誘いに乗りやすい理由ですね。
相手の「好きなこと」が思いつかなければ相手にとっての「メリット」でもいいですね。
ただのお願い事も相手の好きなことや、相手にとってメリットがあることなら断られにくい!


2・相手の嫌なこと回避
「芝生に入らないで」と書かれていても、特に気にもとめずに入られてしまうことはあります。
これは「駐輪禁止」とかもそうですね。
そこで単に禁止するだけではなく、そうしないことで相手の嫌なことを回避できますよという情報をつけてみると効果が上がります。
たとえばさっきの例だと「芝生に入ると農薬がつきます」とか、「ここに自転車を止めると盗まれます」とか。
そうすると「農薬がつくのは嫌だから芝生には入らないにしよう」、「自転車が盗まれるのは嫌だから他のところに停めよう」という風に、嫌なことを回避しようとして結果的に「芝生に入らない」「自転車をとめない」という行為を選ぶことになるのです。



確かに自転車が盗まれるのは嫌だからそこには停めないね
相手の嫌なことを避けさせることで、結果的に自分のしてほしい行動をしてもらう!
3・選択してもらう
人は決断するのが苦手です。
というのも全くの無の状態から何かを決めるのは大変だからです。
たとえばデートに行こうと誘われた場合、「行くか」「行かないか」「行くならどこに行くか」など考えてたくさんの決断をするのはなかなか面倒でもありますよね。
そこで「イタリアン」と「中華」どっちか食べに行かない?と選択肢を投げかけられた場合はどうでしょうか。
その場合どちらかを選べば良いので、何かを決断するよりはるかに心理的負担が少ないです。
イタリアンよりも中華の方が食べたいな〜という軽い気持ちで選択することができます。
そこで「中華」を選んだということは、結局は一緒にデートに行って中華を食べに行くことに同意することになります。
ストレートに「デートに行こう」と誘うよりも、選択肢を用意してそれを選んでもらうように提案する方が成功率が上がるというわけですね。


4・相手の認められたい欲を満たす
人は無意識でも「認められたい欲」があります。
マズローでいうと「承認欲求」ですね。
そもそもお願いや頼みなどは誰でも面倒なもの。
たとえば飲み会の幹事を頼まれるとしましょう。
面倒なのでできればやりたくないですよね。
でも「あなたは美味しいお店をたくさん知っているから」や「あなたのセンスならお店選びを任せられるから」などと言われたら、少しやる気が出ませんか?



確かに面倒なのは変わらなくても、ただ幹事を頼まれるよりはお店選び頑張っちゃうかも!
相手のことを褒めてから頼みごとをする!
単純なことだけど効果はありますよね。
5・「ここだけの話」あなただけ特別限定
もともと人は「限定」に弱いです。
特に「あなただけ特別限定」と言われたら、なんだかそれだけでも嬉しくなってしまいますよね。
そんな人の心理を利用するのがこちらのテクニック。
たとえば面倒な仕事を頼まれた時、「あなただからこそ頼める」と言われたら、ついついしょうがないなあと言いながらもやってしまいますよね。
また「あなただけ特別にこちらもプレゼント」と言われたら、たとえそれがそんなに欲しいものじゃなくてもつい嬉しくなってしまします。
あなただからこそ頼める、あなただからこそ来て欲しい、あなたにこそやって欲しい、「あなただけ特別限定」を使うことで相手の承認欲求も満たせますね。


6・「一緒に」と提案
「赤信号みんなで渡ればこわくない」理論ですね。
一人でやるには面倒だったり、ちょっと挑戦しづらいことでも、誰かと一緒にやるならばやる気が出たりしますよね。
そんな人間の心理を利用したテクニックがこちらの「一緒に」の提案です。
なかなか勉強をしてくれない子供に対して、「勉強しなさい」と言っても素直に勉強してくれることは少ないですよね。
これはたとえばダイエットのためのウォーキングなども同じです。
一人で毎日歩くのを継続するのは、中々難しいですよね。
しかし、友人や家族と毎日一緒に歩こうと約束していたら、毎日歩くことができたりします。
一人ではないので、約束を守ろうという責任感も生まれますよね。
家族の健康が気になって、少しでも運動してほしいけど中々動いてもらえないという場合は、「一緒に散歩しよう」や「一緒にお出かけしよう」と提案してみましょう。



確かに一人でお出かけするのは面倒だけど、誰かと一緒ならお出かけも楽しめそう!
7・先に感謝
これはコンビニのトイレの例がわかりやすいですね。
「トイレをきれいに使ってください」と単に書かれているより、「いつもトイレをきれいに使っていただきありがとうございます」と書かれている方が、圧倒的にきれいに使ってくれるんだそうです。
確かにこの文言は今ではよく見かけますよね。
先に日頃の感謝を伝えよう!そうすることで「応えよう」と思ってもらえる!


『伝え方が9割』超要約
この本は「ノーをイエスに変える方法」と「強い言葉の作り方」が紹介されており、本記事ではそのうち「ノーをイエスにする方法」の学びポイントをまとめてきました。
すべてのポイントがとても有用なものなので、中々一言で要約するのは難しいのですが、根底の考え方となっているのは以下のことだと思います。
伝える相手のことを徹底的に考え尊重し、相手のメリットや欲求に合うように提案する。
頼みやお願いをイエスに変えるにも、すべて相手ありきです。
上記でまとめた学びポイントももちろんそれを満たすためにとても有効なテクニックです。
そんなテクニックの奥底で共通しているのが、相手のことを考える・尊重するということです。
ただ自分の頼みを聞いてもらうことだけではなく、相手にとってその頼みがどういうものと映るかも考えてから頼み方を考えるということですね。
この記事では紹介できませんでしたが、本書には人を惹きつける「強い言葉の作り方」のテクニックも紹介されています。
そちらも「なるほど!」と思えるとても有用なものなので、気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
ちなみにこの『伝え方は9割』には続編『伝え方が9割②』もあります。
そちらでは前作で紹介されたテクニックをより実践的場面で使った具体的な例とトレーニングが付いており、テクニックがより実践的に身につくように書かれています。
また前作で紹介したテクニックに加え、新しいテクニックも紹介されているので、②だけを読むというのもアリかと思います。
まとめレビュー
日常で人にお願い事や頼みごとをしたい場面は以外と多くありますよね。
恋人や家族、仕事の場面、人と関わることがある場面では少なからずそれはつきまとうものかと思います。
その要求を、単にこちらのお願いに留まらせない、相手のメリットになるように提案したり、相手の嫌なことを避けてもらうために提案してみたり、結果としてしてもらう行動は同じでも相手の欲求やメリットに沿った「伝え方」で伝えることで、相手の印象もその負担も減ると思います。
同じ頼みごとをされても、「いつもありがとう」と言われるだけでもやる気が出たりしますよね。
言葉は時に自分の思いを正確に表現できないこともあります。
しかしその言葉と向き合い、どんな言葉を相手に伝えるかによって、その言葉はお互いのコミュニュケーションの力にもなってくれると思います。
これを機にぜひ言葉ともお友達になりたいものです。
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