
話し方や伝え方の本って色々あるけれど、本当に信頼できるものなのかな?
確かに話し方や、伝え方の本は色々ありますが、中には経験によって培ったであろうようなテクニックもあり、実際のシュチュエーションには合わなそうなテクニックもありますよね。
そこで、せっかくなら科学的にも裏付けされたテクニックが知りたいなと思いませんか?
科学的に裏付けられているということは、それだけ実際に効果が出る可能性が高いという証拠があるということになります。
そこでおすすめなのが今回紹介する星渉さんの『神トーーク』です。
- 科学的に裏付けられた「伝え方」「話し方」のノウハウを知りたい人
- 実際に使える話す際のテクニックを知りたい人
- 伝え方のノウハウを実際に使えるようになりたい人
- 人間関係に悩んでいる人
- 人ともっとうまくコミュニュケーションをとりたい人
- 心理学・脳科学のノウハウに興味がある人
伝え方や話し方の本はこれまでも色々読んできましたが、この本は他の本に比べて実際に「使える」ことにフォーカスが当てられており、トレーニングも付いています。
なので他の本よりも実際にノウハウを現実で使えるものに落とし込みやすいなと感じました。
この本を読むと「伝えかた」のテクニックがより身につく!
もちろん使いこなすには日常生活での積極的なアプローチが必要ですが、その他の「話し方」や「伝え方」の本で満足できなかった人にもおすすめの本です。
この記事を書いた人


学びポイントまとめ
この本は、心理学や脳科学心理療法を学び多くのビジネスのプロデュースを成功させた星渉さんによって書かれた、科学的な根拠に裏付けられた様々な「伝えかた」のテクニックが紹介されている本です。
本書にはたくさんの有益なテクニックが紹介されていますが、その中でもより重要だと思ったものを独断でピックアップしてまとめると以下のようになります。
- 相手の「安心感」と「自己重要感」を満たすことで相手を動かす
- 絶対に否定をしない
- 相手の話を最後まで聞く
- 聞く時の態度「笑顔」「腕・脚を組まない」「目を見て頷く」
- 「好き」を伝え「好意の返報性」を利用する方
- 名前を呼ぶ
1・相手の「安心感」と「自己重要感」を満たすことで相手を動かす
まず人の欲求には段階があります。
これはマズローの欲求五段階説として有名ですよね。
つまり下から順番に「生理的欲求」→「安全の欲求」→「所属と愛の欲求」→「承認欲求」→「自己実現の欲求」となっています。
一番低次の「生理的欲求」が満たされて初めて次に「安全の欲求」をするというように、欲求の段階は最終的にすべて満たされていくと「自己実現の欲求」に至るというものです。
「安全の欲求」と「所属と愛の欲求」を満たすには、相手に「安心感」を与えることが大事になります。
そして「承認欲求」を満たすためには相手の「自己重要感」を満たすことが重要です。
このように人間の欲求に従いそれを満たすことのできる「伝え方」や「話し方」をすることができれば、相手を満足させることができ、相手の感情を動かしやすくなります。
つまりこちら側の伝えたい内容を受け取ってもらいやすくなるのですね。
会話相手に「安心感」を与え、相手の「自己重要感」を満たすことで人を動かすことが出来る!


2・絶対に否定をしない
というのも否定をしてしまうと、上で述べた人の「安心感」を傷つけることになるからです。
いつも自分を否定してくる人と会話したいとは中々思いませんよね。
そこで逆に絶対に自分を否定しない人の場合はどうでしょうか?
なんでも安心して相談してみようと思えませんか?
とはいえ「否定しない」というのは、「すべての意見を肯定する」ということではありません。
相手の考えや意見を一度否定することなく受け止め、その後にそれとは反対の自分の意見を述べることは可能です。
たとえ相手の意見と反対の意見だったとしても、一度相手の意見を否定することなく受け止めることが大事です。
すぐに否定することなく最後まで話を聞き、自分が相手にとって「安心できる」存在であることを示すことで、相手もこちらの意見に耳を傾けてくれるようになります。
3・相手の話を最後まで聞く
相手の話をついつい遮って自分の意見を言ってしまったりしていませんか?
私はせっかちなのでたまにコレしてしまいます。
しかし実はこれはあまり良くないんです。
というのも自分の話をすべて吐き出さないと不満が残り、新しい話を受け入れる準備ができないからです。



確かにまだまだ話したかったのに、話が変わってしまうとなんだか不完全燃焼でちょっとしょんぼりしちゃうかも。


4・聞く時の態度「笑顔」「腕・脚を組まない」「目を見て頷く」
安心感を会話相手に与えるのが大事なのは先ほど説明しましたが、その際に有効なのは「笑顔」です。
確かに「笑顔」からは敵意は感じませんよね。
またよくやりがちな聞く時の体勢の「腕を組む」は心理学的にブロックのサインだそうで、安易に話に同意できないことを示してしまうのでNG。
また「足を組む」のは威圧的だったり偉そうに取られる可能性があるのでNGだそうです。
その際に有効なのがきちんと話している相手の「目を見て頷く」ことです。
5・「好き」を伝え「好意の返報性」を利用する
人は何かをしてもらうと「お返しをしなきゃ」という気持ちが働きます。
なのでこちらが好意を伝えていると、その好意も返さなきゃという気持ちになるそうです。
これが「好意の返報性」と呼ばれるものです。
まっすぐに「好きだ」と告白するのはなかなか難しいですが、具体的な例としてはその人の行動や人柄を褒めたり、持っているものを褒めたりするがチャレンジしやすいアクションプランです。



確かにいつも褒めてくれる人に対して悪い気はしないかも
とはいえ、やりすぎはわざとらしくなってしまう可能性があるので注意が必要ですね。


6・名前を呼ぶ
確かにきちんと自分の名前を呼んでもらえると嬉しいですよね。
逆に自分の名前を忘れられてしまっていたり、間違われたら、楽しくおしゃべりなんて気分にはとてもなれないものです。
『神トーーク』超要約
この本はとても有益なコツが多く紹介されており、上では述べられなかった学びポイントもまだまだたくさんあります。
そんなたくさんの有益なテクニックを一言で要約するのはとても難しいですが、無理やり一言にするなら以下のようになります。
とにかく相手の「自己重要感」と「安心感」を削がないこと!!
相手を否定しない、最後まで話を聞く、褒める、感謝をきちんとする、好意を伝えるなど様々な具体的なメソッドがたくさん紹介されていますが、それがなぜ重要かといえば相手の「自己重要感」と「安心感」を削がない、むしろこれらを高めることができるからです。
人間の基本的欲求のうちでも、対話相手として私たちが満たせる欲求であるこれらを満たすことが「神トーーク」のコツの基本と言えそうです。
もちろん本書にはきちんとそれらの欲求を満たすための具体的なコツがたくさん紹介されています。
学びポイントもたくさんありすぎて本当は倍くらい書きたい気持ちでした。
紹介しきれなかった超有益なコツもたくさんあるので、ぜひ本書をチェックしてみてください。
まとめレビュー
いかがでしたでしょうか?
これまで何冊か「話し方」や「伝え方」の本を読んできましたが、今の所これが一番面白いと感じています。
きちんと根拠に基づいており、テクニックも具体的すぎず色々な場面に広く使えそうなものがとても多いです。
伝え方や話し方を変えたいと思っている人にまずおすすめするとしたらこの本ですね。
気になっている方はぜひ読んでみてくださいね。
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