人は食べなくても生きていける!不食の実践者達に生じた身体の変化ー『食べない人たち』ブックレビュー

覚醒・瞑想・食べない人・修行


みなさん、世の中には食べなくても生きていける人たちがいることを知っていますか?




え!食べなきゃ死んじゃうに決まっているじゃない!




確かに、ダイエットや健康のために食事の量を気にすることはあっても、全く食べないという選択肢は今まで考えたことはないですよね。





というのも、そもそも人が食べないくても生きていけるなんて思いもしないからです。





しかし、驚くことに世の中には食べなくても生きていける人たちがいるようなのです。





この記事では、『食べない人たち』のブックレビューをしていきます。









この本には三人の「食べない人たち」が出てきます。





  • 6年間水も飲まない弁護士(秋山佳胤さん)

  • 18年間1日青汁1杯の鍼灸師(森美智代さん)

  • 不食の実験者(山田隆夫さん)






もちろん彼らも生まれた時から一切何も食べずに生きてきたわけではありません。




しかし、その人生の過程で「食べない」方が身体にいいことに気づきます。



そうして、彼らは「不食」で生きていくことになったのです。









目次

不食のポイント






不食のポイントキャプション
  • 不食とは断食ではない
  • 少食から始める
  • 体力や精神が強くなる
  • あまり眠る必要がなくなる
  • 食事に関する時間が一切かからないため、時間を持て余す
  • 飢えることがない




では、それぞれについて少し見てみましょう。



不食は断食ではない



そもそも不食って何なの?断食とは違うの?


「不食」とは「断食」とは違う。




その一番の違いは、「期間」の設定です。




そもそも「断食」は、一時期「食べない期間」を設けるものであり、それは「ずっと食べない」ことを意味していません。



しかし、「不食」の場合はずっと食べないのです。




とはいえ、それは食べることを禁止している「禁食」なのではありません。


「不食」の場合は、「食べても食べなくても生きていける」という状態になることです。



そんなの無理に決まってるじゃん!





確かに、これは科学的に証明できるものではありません







実際、この著作で紹介されている不食者の秋山先生も、もともと理系出身だったとうこともあり最初は不食なんて不可能だと思っていたようです。




しかし、そのように不食なんて不可能だと思っていた人でも、実際に何も食べずとも生きているという事実があるのです。



この本の中ではそのように不食で生きている人たちによる様々なエピソードが紹介されています。





少食から始める



とはいえ、最初からいきなり何も食べないことによって「不食」になることはできません。



というのも、私たちの身体は長年食べ物によってエネルギーを摂取しており、そのシステムが身にも心にも染み付いているからです。


「不食」に至るには、そもそも「食べなくても生きていける」と頭と心で実際に理解する必要があります。





そのためにまず、「少食」から始めることで、少ない食事でも十分1日に必要なエネルギーを維持できることを身体と心で実際に感じる必要があるのです。





したがって、不食に至るための第一歩としては「少食」、さらには1日1食から始めることがお勧めされています





少食から少しずつ身体と心が徐々に不食に慣れていき、最終的には空気中のエネルギーであるプラーナだけで生きていけるとのことです。




実際に秋山先生は、ごくたまに友人たちとの食事などに参加するものの、ほとんど水も飲まずに生活しているようです。




体力や精神が強くなる


プラーナ?空気中のエネルギーって何?



プラーナとは、空気中にある純粋なエネルギー




通常私たちは食べ物を介してエネルギーを摂取していますが、「不食」の実践者たちはこのプラーナという純粋なエネルギーを直接摂取しているようです。


そしてそのように純粋なエネルギーを直接摂取することは、身体や精神をとてもエネルギッシュにする作用があるそうです。



秋山先生が言うには、「不食」をするようになってからは、実際に身体を鍛えていた時期よりもはるかなパワーを持っており、その時のように特別なトレーニングなどはしていないにもかかわらず3000m級のマチュピチュも余裕で登れるほどだったみたいです。



あまり眠る必要がなくなる


純粋なエネルギーを摂取することによる効果のもう一つが「あまり眠る必要がなくなった」こと。


これは食べ物を食べないことによって、食べ物の消化のために内臓が働く必要がそもそもないことも理由に挙げられています。



確かに、普段お腹いっぱい食べた後や、お昼ご飯を食べた後は眠くなるよね!







これは消化のために内臓がエネルギーを使っていたり、食事によって上がった血糖値を下げるために分泌されるインスリンの働きであると言われています。



しかし、そもそも「食べない」のであれば、このように余計なエネルギーを使う必要がなく、インスリンが分泌される必要もありません。





時間を持て余す



人生で食事に関する時間は膨大です。




たとえば1食1時間で食事をするとして、1日に3食食べる場合は食事の時間だけでも3時間はかかります。




さらに食事をするためには、食材を買い物にいったり、料理をしたり、後片付けをしたり、外食に行ったりしなければなりません。




そうした時間すべてを含めると、人は人生のうちで多くの時間を食事にかけています



しかし、「不食」になるとそれらの時間が一切かからなくなります




「今日何食べよう」と悩む必要もなく、お買い得品を求めてスーパーをハシゴする必要もありません。




実際に不食実践者の方々は食べないことによって時間を持て余すようになったそうです。








飢えない




不食を実践することの最大の効果は「飢えない」こと。



食べなくてもいきていけるとしたら、食料危機を恐れることもありません。




さらにはたとえ食費すら稼げなくても、生きてはいけることになります。



確かに普通に生活している私たちが、いきなり不食になることは不可能でしょう。



しかし、実際に不食の人たちがいるということは、私たちの人生観を見直してみるきっかけになるのではないでしょうか。




感想とまとめ




いかがでしたか?




「食べなくても生きていける」なんて私も最初信じられませんでした


しかし、「仙人霞を食う」という言葉もあるように、実際に何も食べずに空気中のエネルギーだけを摂取することができるなら、確かに通常では考えられない力を得ることができるのかもしれません。



そういえば少し前にも医師の南雲吉則さんの「1日1食健康法」も話題となりましたし、最近では『月曜断食』も人気ですよね。







また最近話題になった虹プロジェクトのJYPのパク・ジニョンさんもパフォーマンスを維持するために1日1食とのこと。



確かに肥満は多くの病気の原因にもなりますし、少食や断食などの「食べないこと」にはまだまだ知られていない力があるのかもしれないですね。



でも無理して「不食」を真似するようなことはやめましょう



「食べたい」という気持ちや、「食べなきゃ生きていけない」という確信があるうちは、おそらく決して「不食」に至れることはありません。


世の中には確かに餓死というものも存在しているし、若い子たちのダイエットによる栄養失調も心配です。



それでも、本書で述べられていることが本当だとしたら、それはとても興味深く、確かに実践できたらいいなと思うようなことばかりです。



たとえ私たちが実際に「不食」となることは不可能であるとしても、この本は知らず知らずに身についている当たり前の価値観を疑わせてくれます



それだけでもこの本を読むのは価値があると思いました。




実際の不食に関するエピソードも詳細に載っているので、気になった方は是非読んでみてくださいね。









最後まで読んでいただいてありがとうございます。














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